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6月の鑑賞日記(2022)

6月某日、京セラ美術館で開催中の「ポンペイ展」へ行ってきました。(〜7月3日まで)

79年のある朝、ヴェスヴィオ山の噴火が始まり、埋没してしまったポンペイ。
およそ2000年前と聞くだけで、その当時の生活を想像することはかなり困難ですが、目の前に並んでいる展示品の数々を眺めていると、なぜ2000年も前にこんなものが作れてしまったのかひたすら驚くばかりでした。

ポンペイは貧富の差が激しい格差社会だったようですが、それにしてもこの豪華さ…。細部へのこだわりが凄まじい。

そして今回のポンペイ展で1番観たかったのはモザイク画。

実際に観るまでは、もっと大ぶりでざっくりした作りだろうと勝手に予想していたのですが、かなり繊細に作られていてびっくり。素晴らしかったです。

個人的には「ネコとカモ」「イセエビとタコの戦い」がツボでした。

 

 

これ、犬のフォルム完全におかしいよな、と思いつつ見ていましたが、「じゃあ、どこを直すの?」と聞かれれば、そんな隙はどこにもない。

この絶妙さ加減にため息がでます。

様々な心躍る豪華な品々と共に展示されていたのがこちらの奴隷の拘束具。
これ、実際に噴火が起こった時はどうだったんだろう?拘束されている人はいたのだろうか…?など考え始めると、やはり観る側も楽しいだけでは終われないな、という気持ちになりました。

最後にテーブル天板(通称「メメント・モリ」)を。

 

自分への記録という意味合いの方が大きいのですが、鑑賞日記はまた書いていきたいです。

出来る限り多くの素晴らしいものを見に行けるといいなと改めて感じつつ、今月のブログを終了をしたいと思います。では、また。