新しい年を迎えしばらく経ちますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
昨年末に身内に不幸があり、しばらく落ち着かない日々を過ごしていました。
ブログもすっかり滞っておりましたが、今年からまた気持ちを新たに再開したいと思っています。(といっても目標は月1回の更新なのですが……)
ブログに限らず何であれ、一旦中断してしまうと再開するのに結構なパワーを要するな、とひしひしと感じる今日この頃。
制作についても私はどこかのギャラリーに所属しているわけではないので、誰かにお尻を叩いてもらうこともなく、又、身近なところで同じように制作していたり、美術の仕事にたずさわっている人もいないので、良くも悪くも全てが自分の意志次第です。
だからもし仮に気持ちが折れて制作を中断してしまうような事があれば、もう戻ってこれないかもしれないな…と常々感じています。
そんなわけで、今年も自分のペースでいいので気持ちが折れることのないようコツコツとやっていきたいな、と思っています。
遅くなりましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
小学生の頃、1番苦手だった夏休みの宿題は読書感想文だった。
本を読むのが嫌いだったわけではなく、当時は何を読んで何を書けばよいのか…という事がわからなかった。
だから候補として挙げられていた推薦図書を読み、ただひたすらあらすじをなぞり、最後に「面白かったです」「◯◯が良かったと思いました」「○○に感動しました」等のお決まりのフレーズで締めていた。そう書いておけば絶対に非難されることがないという事を子供ながらに会得していた私はひたすらそうやって原稿用紙を埋めていた。そして、読書感想文なんてそんなものだと思っていた。
そんなある日、クラスの女の子の1人が読書感想文のコンクールか何かで賞をもらい、その文章を読んでとても驚いたのを今でもよく覚えている。
本のタイトルは忘れてしまったけれど、彼岸花について書かれた本だった。
そして彼女は本のあらすじなどにはほとんどふれず、彼女にとって彼岸花がどういうものなのか…というような、その具体的な内容は忘れてしまったけれど、真っ赤な彼岸花が目の前にサッと現れるような、鮮やかな文章だった。物語のあらすじをなぞっているだけの自分とは全く別のもので、私は初めてそうやって文章を書いてもいいんだという事を知った。
なぜこんな事を急に書いたかというと、今が彼岸花の季節だからです。先日散歩していて、彼岸花を見つけ、あぁ、もうそんな季節なんだなぁと思うと同時に、また彼女の読書感想文のことを思い出しました。
学校がすすめていた本は当時の自分には興味のないものが多く、それより小学生の頃、江戸川乱歩の推薦小説を熱心に読んでいたのだから、その感想文を書けばよかったな、と今なら思う。そういう選択肢に全く気付けてなかったな…そして今もあるはずなのに見えていない選択肢がきっとあるんだろうな、などとぼんやり思う。
おまけの白い彼岸花。初めて見た。
2020年6月、お世話になっていたホテルが新型コロナウイルスの影響を受けて閉館することとなりました。
2001年から2006年にかけて企画されていた『art in transit』を通じて、客室に作品を展示させていただき、その後もロビーで展示させていただいたりと、活動の場を提供してくださったホテルには大変感謝しております。
今回、その特別展として『art in transit : THE FINAL』が MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w にて開催されました。
ご高覧いただいた皆さま、ありがとうございました。
このようなことがなければ、もっと長く続けられたであろうことを思うと、残念な気持ちでいっぱいです。
そして、私も今後の活動のあり方について考えていかなければなりません。
とはいえ、正直どうしたものかな…と思う日々なのですが。
制作以外のことがどうしても苦手なのですが、いつまでもそんな事を言ってる場合ではないので、しっかりせねばな、と思います。
今はなかなか新しい“何か“との出会いが難しい状況ではあるのですが、何らかの兆しが感じられた時、パッとそれを掴むことが出来るように日々準備しておきたいな、とは思っています。
以下は、過去のホテルロビーでの展示風景です。
今月、久しぶりに美術館へ行ってきました。
兵庫県立美術館で開催中の『ミナ ペルホネン/皆川明 つづく』です。
予約制なので、これまでのようにフラッと行ってフラッと帰る…ということが出来ないので、少し窮屈な気持ちになってしまいますが、それでも好きな場所へ足を運ぶことができるのはとても嬉しいことです。
行かれた方も多いかもしれませんが、今月はその様子を少し書いてみることにします。
展示室の壁一面に展示された洋服は圧巻。
そして様々な生地やデザインをみていると気持ちがとても明るくなります。
実際に買えるかどうかは別にしても、「もし自分が着るならどれがいいかな?」と考えながら見るのはとても楽しい。
ド派手なコートが欲しくなったり
あれもこれも素敵で目移りするばかり
生地になる前のアイデアスケッチもとても興味深かったです。私も、もっといろんな素材で描いてみようかな…と思いました。
そして、素材から放たれるぬくもりの強さにグッときました。
展示方法も様々な工夫がされてあり、とても勉強になりました。
ミナペルホネンの洋服は1着も持っていないのですが、いつかお気に入りの1着が欲しいです。
(以前、京都にある店舗に行ったことがあるのですが、どれもとても素敵でした!見てるだけの客でごめんなさい…と思いつつ)
おまけ。コレクション展で観たジョージ・シーガルの『ラッシュ・アワー』。
見て思う事が、以前と少し変わったな…と思う今日この頃です。
紫陽花を見たり、燕の観察をしたり、猫の絵を描いたり。そして本を読んだり、煎餅を食べたりした6月。
日記というのはささやかであればあるほど興味深いなぁと思う。snsでも人々の日常は垣間見れるけれど、同時に静かに読める日記もあってほしいな、と感じてしまう。写真の本とは別の面白そうな日記を某サイトで見つけたので、昨日取り寄せてみることにしました。
数日後に届く予定ですが、今から楽しみです。
自宅で過ごすことが多くなった今、映画を観たり、本を読んだりと、インプットする時間が増えました。
映画はuplinkの60本見放題を購入したので、もっぱらそれを観ています。
本も映画も、今は国内のものより海外のものを見たり読んだりしたいなぁと強く思うようになってきました。
そんな中、先日偶然インターネットで知った『歌う悪霊』という絵本を購入してみました。
北アフリカのサエル地方に伝わる昔話らしいのですが、「みんなを笑顔に」とか、「幸せな日々の暮らし」といったものからは遠く離れた話ではあるのですが、長い年月を経てもなお残っている物語の力強さというか、底力のようなものを見せつけられた気がしました。
絵本のことは特に詳しくないのですが、これはかなり圧倒的なものを感じてしまいました。そして嶋田完蔵さんの訳がなんとも素晴らしい。
ご興味ある方は是非。(話はちょっと怖いです)
4月7日に緊急事態宣言が発令され、もうすぐ1ヶ月になろうとしています。
みなさま、お元気にされてますでしょうか。
不要不急の外出を控える日々の中、パッとした気持ちにもなれずどうしようかな…と思いつつ書いています。
先月くらいから、もうずっと燃え尽きたのかと思うほどやる気がおきず、集中力も低下したままでした。しかし最近ようやく少し戻ってきたようで、
途中で放置したままになっている作品の続きを描いたり、完成したつもりでいた作品を手直しし始めたりしています。
あとは日々の雑務と仕事など。
情報を遮断してしまえば、この上なくよいお天気で、清々しい風が吹いています。
別の世界にすっぽり入り込んでしまったような、なんとも奇妙な心持ちの日々。
先月のブログを読み返していました。
その時はその時で「大変なことになってきたな」と思ってはいたものの、正直1か月後の世界がこんな風になってしまうなんて
想像していませんでした。現実はいつも自分の想像の上をいくな…と改めて感じています。
あらゆる場所が新型コロナウイルスに関する問題一色になってきている今、文化や芸術にふれることのできる日々というのは、
やはりかけがえのないものだったんだな、と痛感すると共に、「またいつか」や「そのうち時間ができれば」「お金ができれば」
などと言って、先延ばしにしていたあれこれについても考えてしまいます。
「また次の機会に…」なんて言葉は、お決りのフレーズとして様々な場所で使われるけれど、「次なんてないかもよ?」という気持ちは
口に出さずとも、常に心に留めておかなければいけないんだな、と改めて感じました。
大した事も書いてないブログなので、「なんかこれ続ける意味とかあるのかな?」と思っていた時期もあったのですが、
今回の非常事態を目の当たりにすると、これまでの日々の出来事を残しておいたのも悪くなかったかな、と感じているので、
またブログも当面続けようと思います。時間があるときにでもまた覗いてみて下さい。
個展が終了しました。ご来場いただいた皆さま、気にかけて下さった皆さま、ありがとうございました。
ギャラリーでの個展は5年ぶりで、そもそも展示の機会自体が少ないので、なにかと不安な気持ちでいっぱいだったのですが、作品そのものは5年前に比べるとかなり自分の思い描くものに近づけているというか、自分の頭の中にあるものと実際に出来上がるものとのギャップが少なくなってきたような気はしています。
とはいえ、大成功!やってて良かった!みたいな気分には程遠く、何かを掴めた、というにはあまりにも弱い…というのが正直な気持ちです。
それでも、ほんのわずかな、手応えともいえないような何かが、実際展示したことでみえてきた…というのもありました。
そのかすかな“何か”を今後活かすも殺すも自分次第だな、と改めて感じています。
今、TVやネット、身近なあらゆる場所でも新型コロナウイルスに関する心配が多くされています。
個展をすると決めた時、まさかこういった問題が出てくるなんて全く想像もしていませんでした。
そういう中でわざわざ足を運んで下さった方々には感謝の気持ちしかありません。
この場をかりて、改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。
ゆっくりとしたペースでしか活動できていませんが、これからも作品を見続けて頂ければ幸いです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
そして、個展が終了した今、ますます不安と混乱が拡がりをみせているこの現状が冷静な判断のもと、1日でも早く収束することを願っています。
これが2020年最初のブログになるのか…という考えがふと頭をよぎり、そうなるとなんかちょっとでもよい感じにしたいなぁ…という欲もわいてくるのですが、特に何も思いつかないうえに、明日仕事で早く起きなければいけないし、でも月1の更新は死守したいし…という気持ちのせめぎ合い。このブログは私の意地だけで成り立っています。
そして今月なにか言いたいことがあるかと問われれば、「もうすぐ個展がはじまります」という1点のみ。そんなわけで、どうぞよろしくお願いします。
ちなみに、この写真の犬の絵は展示しませんので、ご注意下さい。
DMを見た人や、作品を観た人は本当のところ、どういう感想をもつのでしょうか?
正直全くわかりません。自分が描いた通りに見えているのかさえも疑わしく思えてしまうほどです。
犬がDMを見てる図、としてこの写真を撮ってみたのですが、なんか嫌な眼でみてくるなぁ~…みたいになってしまった。
描いたのも撮ったのも全部自分だけど、自分で自分の不安をあおってしまっている様な気がします。
といつつも、結局こういうのを考えている時が一番面白いよね、とも思うので人間の心理は複雑。
あと数時間で新しい年を迎えようとしていますが、皆さまどんな感じで今年最後の夜を過ごされているのでしょうか?私はこうしてブログを書いているわけですが。確か昨年もこんな感じだったような…そしてこれを書き終えたらまた制作に戻りたいと思っています。多分それも昨年と同じな気が…
なぜ、大晦日にまで制作しているかというと、2月にギャラリーで久しぶりに個展をします。
いつもお世話になっているVOICE GALLERY(京都)で、5年ぶりになります。
個展のタイトルは『多発する物語』です。
何度でも何度でも繰り返し見続けていられるような、何度でも物語を紡いでいけるような作品に仕上げていけたらいいな、と思っています。(でもまだまだ仕上がっていないので、これから頑張ります!)
2月5日(水)~16日(日)と、寒さの厳しい季節になりますが、ご都合よろしければ是非お運びください。よろしくお願いいたします。(*個展の詳細はinfoをご覧ください)
11月の初めに引越しをしました。久しぶりの一人暮らしです。
それにともない出費がかさんでしまったという事もあり、ずっと行きたいと思っていた岡山芸術交流2019へ行こうかどうしようか、
直前までかなり迷っていました。
しかし、3年に一度しかないことを思うと行くべきだろうと思い立ち、某日日帰りで岡山へ行ってきました。
紅葉もはじまり、良いお天気にも恵まれた岡山市内はとても穏やかでした。
パメラ・ローゼンクランツ《皮膜のプール》
タレク・アトウィ《ワイルドなシンセ》
旧内山下小学校の体育館。一歩入った瞬間に「うわっ」と思いました。
会場全体が一つの楽器のような重厚感につつまれて、奥の方から光っているように見えました。
独自に作られた各々の楽器は配線一つとっても決してなんとなくではなく、作家の美意識が徹底されているのが見てとれて、うむむむむ……と、
心の中でうなってしまいました。
横浜トリエンナーレで初めて作品を観て気になっていたイアン・チェン。
映像作品を観ているとなぜか「千と千尋の物語」を思い出してしまいました。後から会場にいたスタッフの方が、
作家はジブリの大ファンなのだ…というようなことを話されていて、へー、となりました。
エティエンヌ・シャンボー《ソルト・スペース》《熱》
今回私が1番面白いな、と思った作品です。
がらんとした空間の床にちらばっているのは、粉砕された動物の骨。そうと聞かなければ、なにもない空間にただ砂や砂利が落ちているだけで、
素通りしてしまいそうな場所です。
骨だと知ると、しげしげと自分の足元を見てしまうし、なんだかぞわっともするのだけれど、でもふいに「本当に?」とも思いました。
制作風景を見たわけでもないのに、「さっき係の人がそう言ってたから」「キャプションにもそう書いてあるから」というだけで信じて見え方が変わってしまう。
又、床にまかれた骨を踏むと罪悪感のような少しのうしろめたさを感じてしまうのだけれど、でもそれが山道だったらどうかな?とか、同じ行為でもそういう事を強く意識したり、しなかったりと環境によってくるくる変わる自分の意識の変わりようについても考えるきっかけとなりました。
《熱》はマラリアにかかった患者の体温と同じ温度が柱に伝っています。そっと手を触れて温度を確かめました。
ほとんど自分の備忘録になっているので、ざっくりとしか書いていませんが、3年後、また開催されるのなら、また行きたいです。
帰りに静かなコーヒー屋さんでおいしいコーヒーをいただきました。
岡山は良さそうなお店もたくさんあって、今度はもっと時間に余裕をもって街を楽しむ事もしたいです。
3年前も同じことを思っていたような気がするのですが…… 次こそは!
今年1月に参加した『藝文京展EX〜つなぐ〜』の図録が出来上がり、先日手元に届けられました。大量の情報が溢れている昨今、忘れられるのもまた早く、作品もまた一瞬で消費されてしまうのかな……とつい考えてしまいますが、それだけに、こういう形あるものとして記録を残していただけた事はとても嬉しいです。
もう涼しい風なんて吹かないんじゃないか… と思われた真夏の暑さも通り過ぎて、気配が秋になってきた8月の終わり。
TVでは九州の大雨の映像が流れていて、心配なことです。
映像作品も多かったので写真がないものもたくさんあるのですが、いくつか載せてみました。
愛知への旅行中、川上未映子さんの「夏物語」をずっと読んでいたということもあり、個人的に青木美紅さんの作品がとても印象に残りました。
もうすぐ夏も終わりますね。揺らめく水面は豊田市美術館にて。
「なんにも書くことないんだけどな。でも何かあってから作ったんじゃ遅いしな。ていうか、そうなったらwebサイト作ってる時間なんてないよな。」と思って自分のHPを作ったのが2015年7月。それからちょうど丸4年が過ぎました。
最後に見たのはいつだったんだろう?
子供の頃は毎年当たり前のように見ていたツバメのヒナ達。しかし、気づけばいつの間にかパタリと見かけなくなっていました。
産毛のころ。
毛が生え変わって、ツバメらしくなってきたころ。そしてどんどん大きくなって巣からあふれ出していく。
数年前、ツバメのヒナが産まれなくなってしまった事がずっと気になっていて、ある方と話していた時に、なんとなくそのことを話してみたら「蜂群崩壊症候群」のことを教えてもらった事があります。
教えてもらった素晴らしい本。未読の方でご興味ある方は是非読んでみて下さい。私も久しぶりに読み返してみようかな。
6月のはじめ、生まれた5羽のヒナたちは、全員無事に巣立ち、旅立っていきました。
家のすぐ近くを飛んでいたツバメの集団の写真です。たぶん彼ら一家ではないかな……と思い眺めていたのですが、どうだろう?
来年もまた来てくれるといいな。
5月。
アマダイの絵に惹かれて国立ハンセン病資料館で開催されている菊池恵楓園・金陽会絵画展へ行ってきました。
奥井喜美直さんの作品「アマダイ」は作者の病やその生活についての知識が何もなかったとしても、非常に惹きつけられる絵画だと思いました。
私が初めてハンセン病のことを知ったのは、瀬戸内芸術祭に大島が参加した時のことでした。
大島では島で暮らしていた、そして現在も暮らしている人々の生活を身近に知るという感じでしたが、今回の資料館では、その歴史についてより詳しく知ることができました。
4月1日に新しい元号が発表されました。
コラムでは様々な本や音楽CDなどが今後も紹介されていくようで、これをきっかけに新たなものに出会う読者の方もたくさんおられるのだろうと思います。私はエリア外なので、なかなか読むことが難しく、残念で仕方ない…
でも少し遠出をした時など、見かけたら必ずチェックしたいな、と思っています。自分の知らない何かと出会える事はとても嬉しく、楽しい事です。
そういえば、今年はあいちトリエンナーレがありますね。いろいろ話題にもなっていますが、実は今からかなり楽しみにしています!
明日、新元号が発表されるそうですが、どんな元号になるんだろう?
いずれにせよ、新しく始まる時代が今よりももう少し良いものになってほしいな…と思う前の夜。
今月、大阪で歌人の穂村弘さんと精神科医の斎藤環さんの対談を聴きに行きました。
私は穂村さんの考察力や書かれる文章がとても好きなので、話を聴くのもやっぱり楽しかった。
「一秒でもいいから早く帰ってきて ふえるわかめがすごいことなの」(伊藤真也)
これは対談の中で紹介されていた短歌の中の一首。
一秒が可視化されている、というような事を話されていたと思います。
私は制作する時によく骨をモチーフにしたりするので、長い時間のことはよく考えたりするけれど、逆に1秒を可視化するとかほとんど考えた事がなかったので、「!?」となりました。
だからどうという訳ではないのだけれど、今後の何かのヒントになるのかな…?分からないけど、とにかく私はこういう話を聴くのがとても好きなんだな、と改めて思っていました。
2月が他の月よりも短くてすぐに過ぎ去ってしまうことは毎年の事なので、もうよく知っているはずなのに、やっぱり今年も「え!もう終わりなの!?」となっている今。
只今、京都芸術センターにて「藝文京展EX~つなぐ~」が開催されています。会期は2月11日(月・祝)までです。
2月6日(水)16:00からギャラリートークもありますので、ご都合よろしければどうぞお運びください。
私の作品はギャラリー南に展示してあります。こちらは立体作品と平面作品の両方が展示されている空間です。
今回6mの壁面を使わせていただいたのですが、なによりこんなに大きな壁を使うことが初めてだったので、制作中はやることなすこと壁にぶつかるばかりで、どうなるのだろうと毎日が不安だったし、自分の経験値の低さや、足りていない部分が浮き彫りになり、正直非常に苦しかったです。
年末は、「早く1か月後になってほしい」とばかり考えていた様な気がします。
今は当たり前だけど、どうしてようとちゃんと1か月後はやってくるよね、と思うばかり。
私が今回モチーフにしているのは、古代生物のマストドンです。大中小のパネルは全て一体の生物でつながっています。
そこに年月の経過や、また円形であることから、この先さらに年月を重ねて転がり変化し形をかえ、最終的に何かわからないものに変化してほしいという、これまでと、さらにこの先につながるようなものにしたいと思いました。
実際、展示後に自分が上下左右自由に向きを変えながら加筆して、元の形を失って生まれる別の何か… というものを自分自身見てみたい、という気持ちです。
ちなみにタイトルは「楽園ではない」なのですが、これはほとんど息を吐くようにして出てきた言葉でした。
全体の様子など。会期も折り返し地点をすぎましたが、「あれ?これなんだろう?」など気になる作品など見つけられたら是非会場でご覧ください!
細部まで見入ることのできる表情豊かな作品がそろっています。
気付いたら、大晦日。みなさん、今年はどんな一年だったのでしょうか?
あと1時間もしないうちに、12月がくる。(現在2018.11.30.23:15)
これが2018年最後の1か月だなんて、誰か嘘だと言ってほしい。
年が明けてすぐ、2019年のはじめに京都で展示をします。
グループ展です。
本当はその告知を書きたかったのですが、今はちょっと気力が追い付いていないため、12月になったらちゃんと告知したいと思います。(実はだいぶ追い詰められています)
よろしくお願いします。
関係ないですが、11月某日の映画はベルイマンの「第七の封印」でした。
今、ベルイマン生誕100年映画祭をやってるので嬉しいです。
あんまり観に行けないけど…
先日、断捨離ではないけれど、色々片づけをしなければならず、何だこれ?と思って開けた袋に幼少期の絵が・・・・
眺めていると、全く記憶のないものもあるけれど、なんとなく「あ、これ描いた時のこと覚えてる!」というのもあり、普段思い出す事なんてまずないけれど、案外覚えているものだな、と不思議な感じがしました。
1枚目は4歳、2枚目は5歳、それからだいぶとんで3枚目は昨年描いたウサギです。
4歳から5歳にかけての1年間の変化っぷりがすごいな…と、なにかしら知恵(?)をつけたんだろうな、と思うと同時に今自分が描いている絵と比べてどうなんだろう?とも考えてしまいました。「子供はみんな天才」とかよく言われるけれど、そうだとしたら、自分もなにか失ってしまったものがあるんだろうな、それって具体的に何だろう?などなど、ちょっと考え込んでしまいました。しかし、自分の事を客観的にみるのは難しいものです。
幼稚園の先生が綴じてくれた作品群をパラパラめくっていくと、クリーム色の色画用紙に白のクレヨンで名前を書いているのを発見。思わず、「斬新」とか思ってしまったのですが、あぁ、これが私が失ってしまったものなんだろうな……これは今真似できないな、としみじみ眺めてしまった秋。
6月某日、とある作家さんの作品を購入ました。今まで友人・知人の実用的な作品(器やジュエリー等)は購入したことがあるけれど、お会いしたことのない方の非実用的な作品を買うのは初めてでした。といっても、小さくて手の届く範囲のものしか無理なのですが、それでもコレクションする人の気持ちを知りたいという事と、自分の手元に作品を所有するというのはどういう事なのかを実際に経験してみて知ってみたいとずっと思っていたので、ようやく実現できて嬉しい気持ちです。
コレクションする理由はひとそれぞれだと思うのですが、今回の事で自分がどういう時に気持ちが動いて、どういうものに興味をもつのか、というのがはっきりしてきた気がしました。作品購入はもっと積極的にやりたいとは思うものの、なかなかそうもいかず、でも「いつか」と言ってたら、その「いつか」までその作家さんが続けられるかわからないから、なるべく「いつか」と言って先延ばしにするのは避けたいな、とも思います。
自分が素敵だな、と思った作品を手の届くところに置いて、思う存分ながめたり、「どうやってるんだろう?」とその不思議を心ゆくまで考えていられるのは、とても良い時間だと改めて感じました。
5月ももうすぐ終わりですが、皆さんもう夏の計画などたて始めたりしているのでしょうか?時々暑さで今が5月だという事すら忘れてしまうこの頃ですが……。
ちなみに私は何も考えていません。
先日こちらのDVDを見て以降、ただ島で一夏過ごすなんて事を一度でいいからやってみたい…みたいなことをぼんやりと考えていました。
そんな事をつい考えてしまうほどに現実ってハードですよね。
月1回の更新に対してほぼ自分の意地だけで書いているこのブログですが、無理矢理感が滲み出ててきてるのではないかとなんだか心配。書きたい事が出来るまで待つ方がいいのだろうかと考えてみたりもしたのですが、過去のものを読み返してみると意外と面白くて(自分で言ってりゃ世話ないわ的な感じではありますが)意外と続いているこのブログはまた来月も更新される予定です。では、また。